ポジション名:Engagement Manager Public Sector
社歴:約 2 年 5 ヶ月(インタビュー当時)

私は AWS に入社する前から 15 年以上にわたって、公共のお客様を中心に、様々なプロジェクトのマネジメントやお客様の課題を解決するコンサルテーションに従事してきました。クラウド導入の知見や経験はありませんでしたが、大規模プロジェクトやお客様の重要施策支援において、多岐に渡るステークホルダーの方々と関係を築きながらお客様の期待に応えるご支援をしてきた経験は、支援の立場にありながらもアウトカムにこだわるAWSの動き方にいかせていると感じています。また、システムの企画から導入、運用保守、次期システム更改に至るまでのライフサイクルで培われたエンゲージメントスキルは、それぞれのフェーズにおいて最終的なアウトカムを目指したプロジェクトリードの土台になっていますし、経営企画や業務部門様向けの課題解決支援で鍛えられたコンサルティングスキルは、高い視座と広い視野を持ったエンゲージメントにいかされていると思います。

ちょうど 40 歳を迎える年に次のキャリアを考え始めていました。これまで培った経験とスキルをいかすことができて、よりお客様に寄り添った支援ができる環境、より高い視座と広い視野を持って世の中に大きなインパクトを与えるミッションにチャレンジできる環境を求め、グローバルリーディングカンパニーである AWS に関心を持ちました。AWS には OLP(Our Leadership Principles)と呼ばれるメンバー全員が共有する行動指針があります。Customer Obsession や Ownership など多くの考え方に共感し、このようなマインドセットを持ったメンバーと一緒に働きたい!という思いが強くなりました。エンゲージメントマネージャーというロールは、一般的なプロジェクトマネージャーよりも一段高い視座に立って、お客様の価値を最大化することをミッションとし、アウトカムにこだわったエンゲージメントを行います。私がこのロールに関心を持った当時は、これからエンゲージメントマネージャーのロールモデルを作っていく時期で、その先頭に立ってみたいという思いから、これまでの経験をいかしたチャレンジとして AWS への入社を決めました。

公共分野のお客様向けに、現行で散在するオンプレミスのシステム群を AWS へ移行する Mass Migration をはじめ、クラウド導入の企画から設計、構築、運用保守に至るすべてのライフサイクルにおいて、いくつものプロジェクトをリードしています。公共分野のお客様は官公庁様だけでなく、民営化した企業様や教育業界のお客様など公共性の高いお客様が含まれます。クラウド導入では単に設計や構築を支援するだけではなく、お客様が AWS への移行を経営判断する前、オンプレミスのシステム群をクラウドに移行するのかどうかという企画・計画の段階から参画し、お客様エグゼクティブの方々とも最終的なゴールを共有しながらご支援をさせていただいています。その他、AWS 利用ガイドラインなどのルール整備や複数の移行プロジェクト群を統括するプログラム運営、AWSリソースや運用の最適化についてもご支援させていただき、お客様内のガバナンスやセキュリティの強化、TCO 削減、アジリティの向上など、お客様の価値をいかに大きくできるかを念頭に様々なプロジェクトのマネジメントをしています。

品質・コスト・納期(QCD)をはじめプロジェクトスコープを第一に考えるプロジェクトマネージャーに対し、エンゲージメントマネージャーはお客様の価値・アウトカムを第一に考えて活動します。それが一番のやりがいです。例えば、あるプロジェクトで全体移行計画までが契約の範囲だったとしてもそれをやり遂げて終了ではなく、クラウド導入やその先の最適化を目指して、次フェーズの支援を提案したり、ときにはお客様と一緒に次年度計画を立案することもあります。デリバリーにおいては、プロジェクトスコープはベースとして念頭におきながらも、その時々の状況に応じてお客様やメンバーと調整しながら支援内容を再考し、常にお客様に寄り添ったリードを心がけています。提案だけではなく、デリバリーだけでもなく、どのフェーズにおいても活躍するフィールド、というのもエンゲージメントマネージャーの魅力の一つです。お客様の価値、アウトカムにこだわるということは、非常に大きな責任が伴い、プレッシャーを感じる日々ではありますが、やり遂げたときのお客様の満足度や素晴らしいスキルとマインドセットを持ったデリバリーメンバーと一緒に大きなことをやり遂げた時の達成感は強いモチベーションになっています。